春画あるある言いたい〜国内初の春画展行って来た@永青文庫〜
東京の目白にある永青文庫で行われている、春画展行って来ましたーっ!
過去に浮世絵の展示などは何度も開催されていましたが「春画」メインの展示は国内初!!!
開催に至るまでには、20ヶ所の美術館に展示を断られるという事がありつつも、無事ここ永青文庫で開催されたそうです!
SHUNGA 春画展
JR目白駅から、横断歩道渡った所にあるバス停で「新宿駅西口行き」に乗車。公式サイトには「ホテル椿山荘東京前バス停で下車」と書いてありますが、私的には「目白台三丁目バス停」で降りたほうが近い気が。
荒川線の早稲田駅、有楽町線の江戸川橋駅からもアクセス出来ますが、会場まではめちゃくちゃ急勾配の坂が。みんなひぃひぃ言いながら登ってたので、目白からのアクセスのほうがスマートに行けると思います。
ノルウェイの森に出てくる寮のモデルとなった、和敬塾の前を通って永青文庫に到着。
友達を待つ間、近くのかいじゅう屋というパン屋で買ったパンを頬張る。
友達と無事合流して、さっそく展示へ。
場所も閑静な所だし、こじんまりとした展示なのかと思いきや、結構な人の出入り。
これはグーグルさん的にアウトなやつかしら…アートだぞ、アート!!!
http://www3.plala.or.jp/sanpo/mejirodai.html
ちなみに、建物はこんな感じ。内装も雰囲気のある展示にぴったりのいい場所〜
18禁だし、老若男女の大人達がひっそりと楽しめる場所になっていました。
「カップルとかで来たら、絶対気まずいよね(笑)」なんて言い合っていたのに、入ってみれば、溢れかえるほどのカップル!!!
研究熱心か!!!
ショーケースにへばりつくほど眺めて、興味津々の彼氏。
「ねぇ、見てみて!指入ってる!笑」
(あーあー、そんなん言ったら彼女引いちゃうぞ…)と思いきや
彼女もにやにやしてるぅーー!!!
いやはや、カップルで趣味も一緒でこういう展示に来れる関係ってめちゃくちゃ羨ましいわ…!素晴らしい!
もちろん、展示物は撮影禁止だったので写真が全く無いですが…
春画あるある言いたい!!!
ということで、感想も交えつつ、春画あるある言いま~す。
片手間でしがち
大抵の作品が男女の行為中、もしくは行為前の様子が描かれているんですが…
集中力なさすぎちゃう?
子供をあやしながら…とか、すぐ側にいる猿をガン見しながら…よそ見しながら…とか
全体的に雑!
もっと、真剣にしようよ…
っていうか子供あやしながらとか、もう完全に子供に悪影響なやつ!子供普通に見てるし!
誰か覗きがち
初期の春画というのは、高貴な人々の間で娯楽として楽しまれていたもので、のちに貸本屋という商売が生まれた際に、庶民の間でも広く楽しまれる事になります。
なので、初期の春画は巻物などの高価なものに描かれていて、シチュエーションも城の中でのシーンなどが多数。
なんですが
殿様と女性の行為を他の女中?がふすまの隙間からにやにやと覗いてたり、塀の外から庶民にゲス顔で覗かれてたり、妖精みたいなちっさいおっさんに覗かれてたり…。
しまいには
最終的に、二人をアシストする人まで出てくる。
目を見張るフォローっぷり。
しかも二人がアシストマンに寄せる信頼がすごい。めっちゃくちゃ信頼されてる。一体何者だお前は。
恐らくお殿様などの偉い人になればお付の方がいるので、当然といえば当然なんですが…そ、そんなところまでお世話するの?やだぁ…///
葛飾北斎、セリフ書きがち
ひとくくりに春画と言っても、描く人のカラーがそれぞれ出ていて面白い。
喜多川歌麿はこんな感じに、控えめに台詞を書いているのに対して
葛飾北斎はというと
書きすぎな!!!!!!!
ホワイトスペース埋めすぎ。
葛飾北斎は文字を読ませるようなストーリー仕立てのがタイプだったんだね…。
ほとんど読めないけど、結構卑猥な台詞が…
この頃から日本人ってこんな感じだったのね…さすがクールジャパン…笑
見栄張りがち
女性はまぁ、大体そのままの姿で描かれていたけど、男性よ。
見栄張り過ぎ。
気持ちはわかる。わかるけど!!!
外国の方「ク、クレイジー!クレイジージャパン!」って明らかに間違った日本人像伝わっちゃってるから!
化け物みたいなサイズで、か、顔より大きい!みたいなおかしな絵がたくさんありました。怖いわ!
トリミング具合が秀逸
作品の大多数が「これ!どや!!!」って感じの絵なんですが、たまーにオシャレな作品も。大事な部分が美味いこと隠されていて…
『小柴垣草紙』(一部分)
この構図、気持ちいいなぁ。
裸体の二人が下半身をなんとも言えない表情で見つめる作品など…
想像させるぶん、直接的に描かれている作品よりも、艶やかでセクシー。
また、展示会のパンフやチケットにも使われている、これ。
春画の一部をトリミングして使われているんですが(元の絵にはもちろん抱き合う男女の姿が)この鏡に写った足の裏まで描く細やかさといったら…めちゃくちゃ美しい。
場内は、お客さんでいっぱいで、順番に並ばないと見れないほどの混雑っぷり。
品のあるマダムが「**があるのが成人女性、ないのがまだ成人してない女性というふうに描き分けていたらしいわ」と、アンダーヘアーについて熱く語り合っていたり、「大名はやっぱり**ネタも豪華なんだな!!!」と嬉しそうに話す男性などなど…そこらかしこで普段聞けないようなワードが飛び交う不思議な空間でした…(笑)
個人的には後ろに並んでいた外国人カップルがいちいちキャッキャ喜んでたのが、可愛くて可愛くて。
百合の春画の前で「カーワイイ!」って言ってました。それ、使い方あってる?
あと、グッズもハイセンスで素晴らしかった…
絶妙な位置のポケット!!!!!男子がこれ着てたら、間違いなく好きになるわ(笑)女子は着るのちょっと難しいかも…ポケットが谷間らへんにきちゃうし、ダブルでえろい。
さてさて、日本初の春画展という事で行ってきましたが、とても見応えある素晴らしい展示でしたーーー!!!長期間行われていますが、定期的に展示内容が変わるそうです!また京都でも開催予定とか…!
セクシーさとギャグ要素がいい塩梅で楽しめるいい展示だったなぁ。
目開けがち〜
春画展 | |
開催日 | 9/19(土)~12/23(水) |
開館時間 | 午前9時30分~午後8時(日曜日は午後6時まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館) |
入場料 | 一般 1,500円 |