【動画アリ】映画『恋の渦』はDQN版テラスハウス!?DQNあるあるが生々しい!(ネタバレ、感想)
ホンネとタテマエが入り混じる、密室空間!
こんにちは、サブカル映画好きたっつん(@tatsuun7)です。
ヤンキー&ギャルがたくさん出てくる、IQ低めな映画『恋の渦』観ました。後半の怒涛の展開おもしろかったーーー!
普段なら絶対に手に取らないタイプの、ギラギラ感MAXなパッケージなんですが、監督が大根仁さんだったので気になってみた結果…
想像以上に面白かった!!!
『恋の渦』にでてくる登場人物はヤンキー、ホスト、ギャルと私の周りにはいないタイプの人ばかりなんだけど、「あー、確かにこういう人いそう…!(笑)」と思わず納得してしまう、DQNあるあるてんこ盛りムービーでした。
では、恋の渦あらすじと感想、ネタバレについてお話していきます!
物語の核心となるネタバレ部分には極力触れないようボカして書いていますが、少しでもネタバレしたくない人は、ブラウザバックでお願いします。
DQNでもわかる!映画『恋の渦』あらすじ
部屋コンに集まった男女9人。イケてないオサムに、彼女を紹介するのが今夜の隠れテーマだ。しかし、やってきたユウコのルックスに男は全員ドン引き。それでも無理矢理盛り上げようとするが、すべてが空回りし、微妙な空気のままコンパは終わったはずだったが・・・。その夜を境に、男女9人の交錯する恋心、下心、本音と嘘が渦巻き、ゲスでエロくておかしな恋愛模様が繰り広げられていくのだった。
こないだ恋の渦って映画見たんだけど、めっちゃ面白くて!
なんかね、いじられキャラのモテない友達に「可愛い女の子紹介しよう!」っつー話になってさぁ、部屋コン開催する訳よ。
ところがさ、この来た女がすっげぇブスなのwwwふざけんなマジでwww
場もシラけまくっちゃってさぁ、マジ勘弁してほしいわwww
んで、この合コンをきっかけに、色んな恋愛模様と人間関係が絡み合って、ストーリーが展開していくって内容なのね。
つーかさぁ、この映画最低なやつしか出てこないのw
ヤバくね???wwwマジウケるんだけどwww
例えば、DV男でしょ、浮気男にうわっつらのウザ男、それからヤリたいだけの非モテ男。
ヤッバwwwまともなやつ誰一人としていないじゃんwww
え?モラル?ん、IQ?ちょっと英語とかわかんないし。急に英語とか超ウケんだけど〜www
…ってな感じの、IQ低めの映画でした!(笑)
映画『恋の渦』感想・ネタバレ
映画『恋の渦』YouTubeより
有名な俳優さんや女優さんは一切出てない作品ながら、人物描写がリアルで生々しくて、若者の恋愛模様をのぞき見してる感じで夢中になって見てしまいました。
俳優さんに頼らなくても、脚本がしっかりしてたら面白い作品って作れるんやなあ〜と思わず感心してしまった一作です。
私が一番苦手なタイプの人がたくさん出てくる映画にも関わらず、みようと思ったのは、監督が「モテキ」の大根仁さんだったから。
サブカル女子が圧倒的に崇拝しがちな監督。笑
ドラマ「モテキ」では、恋愛に積極的になれないサブカル男子の不器用な恋愛を描きましたが、「恋の渦」はモテキとは真逆の、DQN世界のヒエラルキー、マウンティングを描いた群像劇映画です。
サブカル男子とは、まったく無縁の「弱肉強食恋愛ワールド」が繰り広げられます。
まさに「酒池肉林!」って言葉が似合いそうな映画。
この中に藤くんいたら死んじゃうだろうなぁ…(精神的にw)
実は見始めて開始1分程で、既にリタイア寸前でした。
登場人物の薄っぺらいコミュニケーションが、あまりにも体質に合わなくてしんどい…。
う…つらい…。大根さんやから期待して見てみたものの、これチョイスミスしたかなぁ…。見るのやめよっかな…。
ところが、あら不思議。
物語が進むごとに、段々面白くなってきた…!
登場人物(DQN)たちのキャラ設定がとても詳細で、思わず「あーーー、こういうギャルいそう…」と共感しはじめて、そこからのめり込むように見続けました。
「俺様の言う事は絶対!オレオレくん」のコウジ
「揉め事大嫌い!世渡り上手くん」のユウタ
「僕、KYです!空回りくん」のタカシ
「プライドだけはエベレスト級!ブサイクくん」のオサム
「ノリでしちゃうの♡ビッチちゃん」のカオリ
「自分なさすぎ!言いなりちゃん」のトモコ
「尽くし過ぎる非モテちゃん」のユウコ
こ、この人、どこかで見た事あるぞーーー!!!!!
と、思わず叫びたくなる登場人物達。
既視感ハンパない。笑
フィクションにも関わらず「リアルで生々しく描かれたキャラクター達」に思わず苦笑してしまうんですね。
キャラ設定がリアルすぎて、DQN版テラスハウス見てる感じでした(笑)
実際テラスハウスよりも、恋の渦のほうがリアリティがあるかも。笑
テラスハウスの登場人物は、みんな実在する人物なのに、どこか「非現実的」で。
それは、恋愛リアリティ番組と言いながら、参加者のキレイな部分しか見せていないからなんですが、それに対し、恋の渦は実在しない人物達なのに、とても「現実的」なんです。
それは、彼らの言動や部屋の内装に至るまで、事細かなキャラ設定がされているから。
「あぁ、こういう人ってこういう部屋に住んでそう」
「ああいうインテリア好きそう」
という脳内イメージとピッタリ合ってるんですね。
男同士、男一人暮らし、カップルの同棲部屋…。
部屋から人格とその人の生活スタイルが読み取れるのも、この作品の見所です。
彼らは「ウェーイwww」という訳のわからない言葉で、挨拶して
「マジで」
「ヤバイ」
「超ウケル」
と言った、貧困なボキャブラリーでコミュニケーションを取る。
私から見たら、まるで宇宙人のようでした…(笑)
他人を思いやったり、状況をよくしようと動く理性を持ち合わせた人物は、誰一人として出て来ず。
ひたすら他人を利用して、自分の欲望や願望だけを叶えようとする。
キラキラも綺麗ごとも一切なく、人間の汚い部分やドロドロ恋愛劇をこれでもかとぶつけてくる。
雰囲気に流されて寝ちゃう、欲求不満のモテない男女。
DV男と言いなり女の共依存カップル。
彼女がいるのに平気で浮気しちゃう、イケメンとビッチ。
もて遊ばれているのに気づかず、ひたすら空回りしつづける鈍感男…。
感情をコントロール出来ず、本能のままに突き動かされる獣のような若者たち。
人間の汚い部分がぎゅぎゅーっと詰まった「DQN濃縮果汁100パーセント!」みたいな映画です。濃厚!!
いつしか映画を観ているという感覚から、DQN達の生活を覗き見している感覚に近づいていきました。
ヤンキーとギャルの生態観察してる気分でした…。
DQN同士の醜いマウンティング合戦勃発!
そして、彼らの間で頻繁に行われるのは、グループ内のマウンティング合戦。
マウンティングといえば、アラサー女子やママ友間で行われる醜い争いというイメージですが、どこにでもマウンティング合戦って開催されてるんだなぁ…。
表面上ではグループを仕切ってる、オラオラくんのコウジ。だけど、裏ではみんなから「あんないい歳してバイトしてる」とバカにされ。
いじられキャラのオサムは、彼女の前だけ自分が偉いと嘘をつきながら、グループのみんなにはブスと付き合ってるとバレたくないと思っているし。
キョロ充のタカシはみんなが自分の悪口を言っていないか、わざわざ他人に確認してしまったり。
そして、探り合いからの裏切り合い、蹴落とし合い。信頼関係なんて皆無の人間関係。
誠実さよりも、その場のノリを重視する彼ら。
見てたら段々と「なんでこいつら、仲良くしてんねん!」と思わず突っ込みたくなってきました。笑
そして、物語が後半に進むにつれ、彼らの熱が段々とヒートアップしていき、色んな怒りが連鎖的に爆発していく展開は、思わず爆笑してしまいました。笑
トモコとコウジの喧嘩シーンは、本当にバカバカしすぎて笑いが止まらなかったんだけど、カップルの喧嘩理由って、意外とあんな些細なものだったりするんですよね…(笑)
喧嘩してる当人たちにとっては一大事だけど、第三者からみたら「バカバカしい事で喧嘩してんな」と冷静に見ちゃう感じもめっちゃリアルでした。
トモコの泣きの演技はぜひ見てほしい。
私も若い時、あんな感じで泣きわめいてたなあ…(遠い目)
シックスセンス並の衝撃ラスト!
「DQNの恋愛模様とか興味ないわ!」という人にも観て欲しいと思った理由は、最後のどんでん返し。
グループ内でひっついたり離れたり、裏切ったり裏切られたりと、人間関係が複雑に絡み合っていく中、ラストで衝撃的な事実を迎えます。
私「う、うそやろーーーー!!!!」
と思わず、関西弁で叫んでしまったラストシーン。
いつの間にか、私まで裏切りに巻き込まれていたとは…。
さすが大根さん、って感じ。
結末を知った上で、もう一度最初から見直してみたら、鬱が半端無くなりました。笑
ぜひ、あなたにも見てほしいです。
まとめ DQNの生態観察ウォッチング
以上、『恋の渦』感想と、ややネタバレでした。
2時間弱とやや長い作品でしたが、物語が展開し始めてからはダレる事なくラストまで完走しました!
いや~、フィクションなのに、あいのりよりもテラスハウスよりも生々しくて、ノンフィクション感溢れる映画だった~~〜(笑)
人間関係をごたごたさせたまま、やり逃げで終わり…、じゃなく、きちんとオチがあるのも素晴らしかったですね。
大根監督の作品だったので、興味本位で見た作品でしたが、期待以上の面白さでした!
あと、Amazonプライムビデオのレビューに書いてあったけど、ジャケットで損してしまってる作品だと思いますね。
中身面白いのになー、このジャケットは確かに敬遠するよなあ。笑
映画『恋の渦』の動画を無料で見る方法
映画『恋の渦』は、以下の動画配信サービスで見ることができます。
どのサービスも初月は無料なので、どれを選んでもいいんですが、
『恋の渦』と同じく三浦大輔の劇団「ポツドール」の作品を映像化した『愛の渦』(かなり過激なやつ♡)も合わせて見られるのは「Amazonプライムビデオ」と「FODプレミアム」だけです。
『愛の渦』は過激すぎてDVDで借りるにはかなり勇気がいるので、動画配信サービスでこっそり見るのがおすすめです♡笑
ちなみに、「FODプレミアム」だと初回だけ31日間無料で利用できます。
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